FC2ブログ
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【書評】新・共に育つ
2013年06月28日 (金) | 編集 |
先日、同友会の事務所で見つけた書籍。待ち時間にぱらぱらと読んでいたんですが、これはすごい内容! 早速購入しました。あとから調べましたら、通常の書籍販売ルートでは購入出来ないんですね……。もっと普及すればいいのに残念。全体的に、論文調ですが、シンプルな文章で、難しいところはありません。しかし、奥が深い! 一人では、どこまで、理解出来ているのか、微妙なところだとは思います。どれも読み応え抜群ですが、一つ、紹介するのであれば、『今どきの若者 その背景を考える』ですね。

箇条書きでご紹介。

◆今どきの若者 印象と実態の大きなズレ
今どきの若者は、豊かな社会で贅沢? コミュニケーション下手? 忍耐力がなく仕事をころころ変わる? そういうイメージが流布されているが、実は、そうではない。社会学者さんの解説。
・実際には、深刻な貧困状態にあり、コミュニケーション下手な部分は一面ではあるが正しくない。むしろ、若い人の付き合いは、社会性がないどころではなく、小学校中学校ぐらいからすさまじい配慮一杯の世界を生きている。(詳しくは後述)また、自分探し・職探しを頑張っている。

◆時代について
・今時の若者は、ワーキングプア・ネットカフェ難民・リーマンショック・派遣切りなどなどの時代で生きてきている。
・我々のような、親の世代 大学を卒業したら、どこかには、正規採用できる時代とは大きく違う。物心ついた時から、景気がいいと言われたためしがない。若者の1/3は非正規雇用で働く現状。それを見てきている若者は、親の世代と同じようには考えられないし、戻ることもできない。

◆若者に広がる『働く貧困層』の拡大
・マンション・車・子ども二人、標準家庭に見えるが、内情は、家計破綻ギリギリの水準。
・正社員夫手取り20万、マンションと車の維持で10万円以上、その他固定経費を引くと、残るのは食費しかない。食費付に18000~19,000。さらに子どもの小学校の給食費が月に4000~5000円。あと数千円収入が減れば家計は破綻する。
・貧困は経済的な厳しさだけでなく、子どもに手が掛けられない、児童虐待につながったり、精神疾患の広がり。

◆何が最大の問題か? → 『若者を使い捨てにする経済モデル』
若者に十分な投資をしていない。コストをかけない。利益優先。

◆若者を支援する制度の貧弱
職場だけでなく、学校教育も問題。
制度や仕組みについての知識(制度知)をほとんど持てない状況に置かれる。
妊娠した時、出産に関わってどんな公的制度があるのか、どんな手続きで利用することが出来るのか? 失業保険にしても、出るんでしょ? という認識。ハローワークで申請しなければダメなんだと教えてもらえない。

◆教育改革に新しい競争も。
進学校とそうでない高校ではコスト配分に差を持たせている地域も。強まっている
そのため、新しい競争の下では、個々の家庭で独自にお金をかけて教育するしかない風潮が強まっています。

◆『人間のふりをするのがうまくなっている』
・自分が本当に思っていたり、感じていることを他者には知らせないで、応答は爽やかに、弁舌爽やかにきちっとこなすという技術が怖ろしいほどに鍛えられています。
・高校カウンセラーの方曰わく「最近の高校生は怖ろしくてカウンセリングなんかできない。カウンセラーよりもすごい」
・「努力のかいあって、自分はだいぶ「人間」のフリをするのがうまくなりました。周りの人たちは、自分のことを、明るく楽しく、優しい人だと言います」ライトノベルより

◆変貌する若者のライフコース・ライフスタイル
・ライフスタイルは、最小限のやり方で毎日を過ごすのが一番安心。例えば、自動車離れ、海外旅行も2000年、20代は400万人→2008年、260万人に減少。スキーも減少。将来のために貯蓄。

◆夢がない若者とみるか、成熟社会への萌芽とみるか
・結婚 2005年 30~34歳 男子未婚1/2 35~39歳 男子未婚1/3
・しかし、将来好きな相手と結婚したいと考えている人は、20代前半で実は9割。
・子育てが可能な水準である年収450~500万円に達するには大企業でも20代では難しく、非正規雇用の場合は30代の二人で働いてやっと達するという水準。

◆声なき声
・不満があるなら声を出して改善する努力をしたらいいじゃないか?
・しかし、若者の間には、社会、会社、仕事はそもそも理不尽なもので、要求しても受けとめられるような世界ではないという強い確信。
・現在の生育過程の中で、一人ひとりの身体感覚として染み込んでいる。

◆若者たちのつくっている社会
・自尊意識が非常に低い。成績に関係なく、大人から見て優秀に見えても、自尊意識が低い人が多い。
・友達関係も現在の大人のイメージとは異なる。
・本体に大切な友達になるべく負担をかけないようにと高度な気遣いを欠かさず、平均して100~150人の「友達」と携帯アドレスを交換して自分の存在の余地を確保するという姿。友達はいわば「集団安全保障条約」か「セーフティネット」の位置づけ。
・学校を中心とした人間関係には上下の序列が厳然と存在。序列外では、お互いに話をすることも違うという世界。
・お互いが悩みを相談するとか、一緒に力を合わせて生きていくという感覚を失う。

◆われわれができること
・地域社会で安心して生きられるような社会経済モデルをつくること。
・本当の意味で頼りにされる存在になること。


わずか15ページほどの論文ですが、内容は深いです。
うちの子どもたちを見ていても、夢や希望についての考え方、制度・体制と戦わない姿勢、そして友だちとの付き合い方が、私たち世代とは全く異なります。なるほど、今の子どもたちは、こういう世界で生きて、こういうモノの考え方をしているのか。こういう若者が、会社にもどんどん入ってくるわけですね。私たち大人には何が出来るのかなあ、若者にとって何が幸せなんだろう、いろいろと考えさせられました。


めるまが読者20,000人突破!めーるおーむ
希望商品のレビューを探せ!総数500本以上増加中!
アマチュア無線講座 これで初心者卒業です!

 


 

関連記事
スポンサーサイト
テーマ:日記
ジャンル:日記
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。