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【書評】虐殺器官 伊藤計劃(いとうけいかく)
2013年10月13日 (日) | 編集 |
【書評】虐殺器官 伊藤計劃(いとうけいかく)
写本 -Evernote Camera Roll 20131013 143129[1]X

あらゆる意味で衝撃のSFでした。名前は知っていましたが、こんなに壮大な作品とは……。その世界観は、抜群です。
ある意味、ブレードランナーを見た時のような衝撃でした。
これが、日本発なんて、すごいことです。

作品最初に登場する戦場のグロテスクな表現群は、違和感のある淡白さが漂っていて、心配しました。ただ、グロテスクなものを書きたいだけの『偽物』か? いえいえ、そんなことはありませんでした。
中盤で分かってきますが、戦場で、良心や一部の感覚をカットされた戦士から見た世界……という位置づけ。なるほど、こんなところに繋がっていたのか。

伊藤さんの描く未来世界も、また、すごいです。
具体的には、9.11テロ後の、テロを抑え込んだ世界を描いていますが、地域紛争や、宗教、貧困、企業の横暴、絶滅生物、人間の本質、言語と実在の関係、進化論、局地戦争、ネットワーク・ツールの未来、そして、罪と罰の意識、ありとあらゆる作者の思想が詰め込まれています。
局地的に起こる民族の虐殺を誘発する『虐殺器官』とは……。

一作品としてみますと、構成など、いろいろと弱点はあるかと思うんですが、とにかく、その壮大でありながら繊細、また、独自の世界を見せてもらっただけで、個人的には、非常に満足です。SFファン必読の書です。

また、残念ながら、伊藤計劃さんの本は、あと数冊しか読めません。
あとがきにも記載されていますが、34歳で亡くなられ、執筆活動はわずかに3年。
癌で少しずつ『器官』を失いながら、それによって、変化してゆく自我を冷静に見つめながら本書を書かれたとのこと。

私、本書とあとがきを読んだ後は、放心状態で、しばらく天を仰いでいました……。


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